2017-10

「食器は料理のきもの」 北大路魯山人 - 2011.07.30 Sat

rosannjinn

「食器は料理のきもの」 北大路魯山人

どなたもご存じの「魯山人」 料理人でありながら、自分が使う陶磁器、漆器はすべて自らの手で作られた。
上記の本はとても読みやすく、エッセー風になっているのでお勧めの文庫本です。
その中の一節 魯山人が器すべてを作り始めた成り行きが記されています。

「こういうふうに、料理において尊ぶ美感というものは、絵とか、建築とか、天然の美というものと全く同じでありまして、美術の美というも、料理上の美というも、その元はひとつで、同じ内容のものであります。
そこで、料理そのものを美化すると同時に、みなさまが毎日注意しておられる、料理を盛る器も、あれこれといろいろに苦心が払われているのです。料理を問題とする人は、勢い食器をも同等に問題とする。これが当然の成り行きであります。」



魯山人の大好きな言葉も一つ「工夫は細工ではない、工夫は自然にもっとも接近することだ」

私は、おもてなしにおいてお料理はもちろん、盛り付け、生け花、絵画やお軸、等など、心掛け次第で、同じものが下品なものにも、上品なものにも見えてくるように思います。見るものの心を和ませるそれらは、美しいものをかもし出そうとする作り手の思い入れがそのまま現れるのではないでしょうか。

私が大切にしている料理本と心が病んだ時のお薬代わりの本をご紹介します。
母から譲り受けたものや、古本屋で出逢った愛読書達です。

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お恥ずかしいのですが、私は一度もお料理を専門的に勉強したことがありません。大家族で育ったこと、幼いころから、母が色々なお稽古ごとをさせてくれたこと、お客様好きの父のお陰で実家にお客様が絶えなかったこと、「お茶事」などでお客様をお招きし、茶会席も母と二人で作っていたことなど、日々の生活が自然と身についたように思います。私にとっての料理の師と聞かれたら、「父と母」だとお答えしています。

では、もうひとつ魯山人の一節をお届します。

「ふつうの家庭では、なにかの時だけ、儀式的なことに、無闇と飾りたてたりしながら、平常はぞんざいにものごとを扱っている弊風があるのを、私はどうも面白く思わない。美的生活をなそうとするには、特別な時だけでは駄目である。いつでも、どんなものにも、美を生み出す心掛けを忘れてはならない。」

母は大家族で大変な中でも、いつも、お庭のお花を愛くるしい一輪ざしにさりげなく活けたり、お床には季節のお軸をかけ、近所の農家さんから分けて頂いたもぎたてほやほやの茄子やキュウリのぬか漬けをしてくれたり、お料理の素材を惜しまなかったり、美しい器に盛りつけてくれたり、お出かけはいつもお着物だったり 等など 母の心遣いや惜しみない愛情に心から感謝しています。

「せんの会」で少しでも、皆様にそのようなことがお伝え出来ればと願ってやみません。


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プロフィール

生山久陽

Author:生山久陽

野菜ソムリエ協会認定料理教室
ベジフルクッカリー講師

たった4人のお友達とはじめたお料理教室「せんの会」。
ご紹介だけで輪が広がって、老若男女さまざまな方々に支えられて、和やかに集える憩いの場となっています。

せんの会は家庭料理の大切さや、おもてなしの楽しみを多くの方々と共有したいという思いからレシピを公開しております。
営利目的でのご使用や無断転載はご遠慮下さい。

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